活動レポート

ひとつ、またひとつと、いつのまにか増えて今では七つ道具となった小道具の一部を紹介する。

ユニホーム…特に規定はないが、入所者をお尋ねするときは必ずエプロンをして、名札をつける。
「保険は要らないよ、帰って」と一度、保険の外交員に間違えられた経験から、このスタイルにしている。
いつも同じ格好で伺うことで印象を強くし、顔を覚えてもらいたいとの願いからだ。
遊び心を加え、既製品のエプロンではなく「遠藤ボランティア」に因んで「えんどう豆柄」の布を探して縫った。
遠目からでも目立つように明るい色の生地を選び、名札には遠藤周作さんの似顔絵のイラストを入れている。

エプロンと名札

かるた…お手玉や折り紙は以前より傾聴の際に使っていたが、最近かるたが仲間入りした。
昭和を飾った美空ひばりさんや坂本九さん、並木路子さんなど豪華メンバー45人のプロマイドが絵札、ヒットした歌謡曲を題材にした読み札がセットになっている。
皆さん手にとって見ると、胸ときめかせた若いころを思い出すのか、次々と歌手名が出てくる。
中には過ぎ去った時代を懐かしみ、歌を唄ってくださる方もある。

私は八十代の方から、ラジオから流れる「りんごの唄」は家庭で、焼け跡の闇市で、引き上げ船の中で多くの人々を癒した曲だと教えていただいた。

ベッドサイドや食堂で板橋ナーシングホームに入所の方々のお話に耳を傾ける。
この傾聴の時間をより良く過ごしていただこうと考え工夫していくうちに、活動の必需品として定着していった七つ道具、中でも大事な小道具がこの二つである。

次回は「東村山ナーシングホーム」の活動を紹介する予定です予定です